仕手株の詳しい内容と見つけ方

仕手株とは、株用語で仕手のターゲットとなった銘柄です。
そもそも、仕手とは、日本の伝統芸能である狂言の主役を「シテ方」が由来しており、狂言の1曲が前場・後場に分かれることから、株式市場に例えられ、相場操縦の主役となる存在になります。
仕手を仕掛ける者を「仕手筋)と言います。
仕手筋がターゲットとする仕手株には共通する特徴があります。

慢性的に低位で推移する銘柄で、業績や財務内容に悪化が見られる企業、出来高が多い企業、材料不足なのに価格の上昇がみられる銘柄、造船や鉄鋼、建設、繊維など市場競争が激しく、今後の成長が難しいと考えられるセクターに多く見られます。
仕手筋は莫大な資金により、内容の悪い低位銘柄に一気に買い注文を入れ、価格を上昇させます。
価格が急騰すると、一般投資家が上昇トレンドに乗り、売買がさらに活発になります。

仕手株が上昇する時に利食い目的の一般投資家の投資行動を「提灯買い」と言います。
提灯は暗闇を照らすことからこのように言われます。
提灯買いが入るとさらに買い注文を入れ、一般投資家を安心させ、目標価格に到達したところで一気に売りに転じます。
大量の売り注文が出ると相場は変転し、価格の急落となります。
目標価格となった時が天井で、同時に空売りを仕掛けます。
利益確定で利益を得て、大量売り注文後に価格が下落した後で空売りの買い戻しによる利食いに成功し、2重の利益を得るのです。

仕手が手仕舞いにした銘柄は再び低位に推移し、見向きもされなくなることが多いです。
中には優良大手企業でも値嵩株で仕手が掛かることがあります。
値嵩株は一日の値動きが激しく、短期売買で利益が出しやすいので、仕手筋も注目しています。
優良値嵩株の場合、企業財務が良く、自己資本比率が高いこともあり、見極めが難しいです。

多くの一般投資家は上昇トレンドに乗って儲けようとしますが、最終的に天井付近で購入した投資家が、仕手筋に資金を奪われます。
仕手筋は材料株をターゲットにすることもあり、好材料発表後に過剰評価され、それを手掛かりに価格を吊り上げます。
板を厚くして、見せ玉を使い、投資家心理を惑わすような手法も使われます。
いずれにしても上昇した相場は必ず崩れます。仕手筋の存在に注意して投資に取り組みましょう。

過去に仕手株と判明した銘柄一覧

仕手株を確認するためには、インターネット上で紹介されている仕手株情報を確認すると良いでしょう。
インターネットでは、仕手株一覧や特徴などが紹介されていrます。
IT・通信関連の新興銘柄、鉄鋼関連銘柄、建設関連銘柄、サービス業などで中小型株に多いです。

過去の仕手株一覧に名前を連ねる銘柄にはすでに企業破たんしている企業もあります。
過去にストップ高となった銘柄には注意が必要です。あえて仕手株に注目するベテラン投資家もおられます。
急騰する銘柄に提灯買いを入れ、短期で利食いする投資方法や、急騰銘柄をターゲットに空売りを仕掛ける投資方法です。

いずれにしても仕手株の特徴を知っておくことは重要です。仕手株の見つけ方は比較的簡単です。
過去のチャートで、現在推移よりも価格推移が飛びぬけている時期のある銘柄に注目します。
長期でボックス相場を形成していても、短期で何回も仕手が掛かる銘柄もあります。
短期で何回も仕手が掛かる場合、6か月足から1年足で段階的に大きく尖ったチャートを形成しながら相場を上げ下げします。
ターゲットにした銘柄を買い集めることを「玉集め」と言いますが、対象銘柄の保有割合を増やすことにより、銘柄への影響力を高め、価格を意のままにコントロールします。

これまでの説明から、仕手株の見つけ方としてもっとも重要となるのはチャートの確認と言えるでしょう。
過去の仕手株を確認してみると、値嵩銘柄か低位銘柄に多いです。
長期でボックス形成していながら出来高が徐々に上がってきている銘柄には注意しましょう。
これまでとは違う値動きがみられ、ゆっくりと玉集めをする場合、提灯買いが入り価格はしばらく底堅くなるのですが、目標価格に到達し、一気に売りに転じれば、結果として高値掴みとなるので注意しましょう。